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ウイングアーク1st 次世代ビジネス価値創造インターンシップ に参加しました!!

2025/08/30

8/22~8/29 の5日間で開催された ウイングアーク1st 次世代ビジネス価値創造インターンシップ の Program1 に参加してきました!

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インターンの概要

データに関連する新規事業を立案し、推敲していくインターンです。

当社の社員になったつもりで、新規事業立案に取り組んで頂きます。
全チームに対して、新規事業立案にまつわる基礎的な知識・当社の実践的なノウハウをレクチャーした上で、チーム単位で新規事業のプランを立案していただきます。当社の新規事業部門の責任者~リーダークラスのメンター社員が、参加者のみなさんの事業案にフィードバックを行いますので、実際に事業化されるためには「どこまで考える必要があるのか」をリアルに体感することができます。

【27卒】エンジニア職_「次世代ビジネス価値創造インターンシップ」技術を価値に、価値をビジネスに、ビジネスを社会インパクトに! ウイングアーク1st株式会社より抜粋

↓↓↓ 詳細ページはこちら ↓↓↓

参加した経緯

人事さんからの招待を受けて参加を決めました。新規事業立案という領域自体が面白いと感じたのと、知らない知見が得られるのではないかという期待から参加を決めました。

開発の領域だけではなく、全く知らなかったビジネスやマーケティグの領域について考える5日間で、新しく知る言葉たちについてただ意味を知るのではなく、頭を使って自分の言葉として使えるように噛み砕いたり、その新しい知見を活かした考え方がさらにできないか考えるなど、実践的な環境で体に覚え込ませるような知識のインプットになったと考えています。

準備期間

このタイミングでどんなアイデアにしようかの方針立てについて先ず考えました。その中での基準は2つありました。

結果として私の研究領域に近いような地理空間情報を用いて、データの新しい扱い方を提案するプロダクトが思いつきました。これはアイデアとしては採用されなかったのですが、今後も自分の中でアイデアを出すときに大切になる柱のようなものが見つけられたような気がしていてよかったと思っています。

参加期間

それぞれの日に中心的に行ったことは以下の通りです。

日程内容
1日目アイデアの軸を決める(エレベーターピッチとしてアウトプット)
2日目アイデアをリーンキャンパスに起こす
3日目損益計画と事業計画書の詳細詰め
4日目損益計画のブラッシュアップ、技術的な背景の補強、プロトタイプとスライド資料作成
5日目最終発表

1日目

まずこのインターンでチームメンバーの顔合わせから最初のアウトプットまでがオンラインであることに不安を感じていました。振り返ってみると自分の中で1日目はうまく行ったように感じません。理由としては提案したプロダクトが提供する価値が運に依存していて、体験として言語化されていなかったためです。ずっとそのことを不安に思っていた私は繰り返しメンバーに対してアプリが与える体験の価値について問い続けたのですが、結局納得の得られる回答は得られず、プロダクトが提供する価値が不明瞭な状態でエレベーターピッチに望んでいました。

2日目

1日目の話し合いが個人的にうまく行っていないことに加えて、このアイデアを進めていくことに不安を感じていました。土日の間にアイデアについて考え、私というペルソナで考えているのが良くないのではないかという結論に達しました。そこで対話型AIと壁打ちすることで異なるペルソナを持つ人がどのようにプロダクトを捉えるのかを具体的に考えられるようになりました。ここから自分たちのプロダクトに少し自信を持てるようになりました。

3日目

3日目はブレイクスルーのあった日でした。1日目のときに私が感じていた「提供する価値が運に依存していて、体験として言語化されていなかった」部分が改善されたためです。これはメンターさん方とのフィードバック話し合いの中で出た気付きをメンバーが拾ってアイデアに昇華してくれました。そのアイデアは納得できるもので、プロダクトの体験を言語化してくれました。

4日目

アイデアを含めたプロダクトを他の人に紹介するために形にするフェーズでした。この領域に関しては自信がありましたのでいつもより作業に集中しました。行った作業としてはアプリの根幹の機能をユーザー操作を想像できる形で形にすることと、人流データと観光地データを扱って推薦を行うシステムの実現可能性の調査です。

アプリの根幹のシステムを形にするためにAdobe AfterEffect という動画編集ソフトを用いて動きのあるプロトタイプを作成しました。AfterEffect を積極的に触っていたのは3年ほど前の話なのでこれほど凝ったものを作るのは久々だったのですが、他の全くアイデアを知らない人にもアプリの提供する体験を明確に提示できるアニメーションを生み出せたので良かったと思っています。これも過去の私が動画制作に興味を持って挑戦をしていたおかげなので、過去の経験は巡って今の自分を支えてくれているなと感じていました。
技術的にこのアイデアが実現可能なのかには一抹の不安を抱えていて、それは主に地理的な空間に紐づくデータの扱いに不安があったのが原因だったと思っています。そこで実際のアプリで扱うのと似たようなデータ同士を連携させて表示させ、視覚的に体験が可能であると技術的な補強を行うために WebGIS を用いた可視化を行いました。この試みは成功し、発表の中で裏付けとして利用することができたので良かったと考えています。これが可能であった理由はFOSS4G TOKAI 2024 というイベントにてハンズオンを受けて、それ以降データの加工と可視化を繰り返してきたためでした。さまざまな領域に関心を持って取り組むと、あるときに活用できるのだと感じました。

5日目

発表とフィードバックがありました。今回の発表は別のメンバーが行ってくれました。プロダクトに対する熱量のある良い発表だったと思います。質問にも筋道を立てて回答していてさすがだなと思いました。
最終発表の資料は私たちの強いこだわりと想いをのせたものになったと思っています。こだわりたいところ、アピールしたいところを詰め込んでそれを熱量のあるトーンで発表してくれたので、そのあたりはよく伝わったのではないかと思っています。ただ一方でインターン中に提示された評価項目に完全に沿っていたのか、という点で見ると必ずしもそうではなかったなともう一方のチームの発表を見て感じました。特に社会的なインパクトに対するコメントが少なかったので、そのあたりはもっと資料の中に落とし込めると良かったと振り返って感じています。このあたりも発表資料を作るという工程に思考を縛られていて、単に発表する資料が分かりやすく、筋道を通した説明が可能であるかばかりを考えてしまっていました。4日目は特に自分のタスクに取り組むのに集中していたため、そのあたりが甘くなってしまっていたと感じます。もっと発表する内容をどのように受け取られるのか、何を大切に話を聞いてもらえるのかを大切にして、資料の構成から練っていく重要性を感じました。

まとめ

今回のインターンでは「自分1人ではできないことにメンバーと一緒に挑戦した」という印象がとても強いです。フレームワークを利用した事業計画をメンバーと一緒に考えたり、資金の計画についてメインに扱うメンバーから調べた内容と概算の結果について話し合ったりしたのでその印象が特に強くなっていると感じています。

自分自身について

自分自身の成長としてはさまざまなビジネス用語の意味を知り、その言葉をどのような場面でどのように使うのかを実際に学んだという部分が大きいです。初めて知った言葉についてはこの記事の最後に備忘録的に残しておきたいと思います。

チームの役割としてCEOとして参加していました。そこで何を行うべきだろうと考えて、チームが大きく道を逸れないようにしようと思い、常に次に何を行うから今はどこまでを進めて、何の情報についてしっかり考えなければいけないのかを意識していました。ただあまりにも知らない単語、概念を扱わなければならなかったため、当初に思った通りとはいかない状態が続いていました。
短い時間で定期的なアウトプットしなければならず、納得のいく状態で資料に落とし込めることはほとんどありませんでした。言語化した説明に対して疑問が残ったり、詰められていない部分の曖昧さや抽象度の高い用語を抱えた状態でのアウトプットが重なり、フィードバックではしっかりとその部分を指摘されました。ですが指摘されるだけではなくチームメンバー同士よりも広い視点と異なる背景知識から、現状の問題に対するアプローチの提案をいただけました。そこから煮詰まっていたアイデアの風向きが変わり、よくなっていく場面がいくつもあったのを印象的に思っています。ユーザー体験のピボットや、市場規模に対する捉え方について、誰にどのような体験をしてもらうのか、データを根拠にどのような結果が想定されるのか、それが筋道が通って説明できればもっと広く考えていいのだと感じました。
より広い視点での考え方を導入して、アイデアを広げていく部分と具体的にしていく部分の塩梅をうまく調整できたらいいなと思っていたのですが、結局5日間の間ではそんなにうまくいくことはありませんでした。ただプロダクトに向き合う姿勢として、現状の問題に囚われずにもっとより広い視点を導入していく考えていいんだ!という気付きになったため、今後のすべてのアイデア出しでインターン前とは違う視点を持って話し合いに望むことができると思っています。

アイデアに関しては当初に存在していると考えていた問題に対して、それが明確な問題だと考え、メンバーに対して説明をしていたのですが、メンバーの理解が得られず、問題に対するアプローチも思いつかず、話し合いが平行線のまま進みませんでした。言葉を変えても例え話を変えても話が堂々巡りするばかりになっていました。適切な説明ができなかった最も大きな理由はメンバーとペルソナが共有できていないためでした。想定しているお客さんの思考の巡らせ方が違ったためにうまくいっていませんでした。アイデアを擦り合わせるときに一旦メンバーそれぞれでエレベーターピッチを書くことで、ペルソナではなくターゲットに相違があるのは顕在化したのですが、そこでペルソナの違いに気がつくことができませんでした。ここで気がついていればそれぞれのメンバーのペルソナの違いを書き出して比較できたと思います。またこの経験から言語化していない認識はほとんど共通化されていないのだと考える必要があるのだと気がつきました。今回は特に初対面同士だったので、考え方の違いを見逃してしまったのだと思います。2日目以降は特にそれに気をつけて考えをまとめるようにしていました。

チームのメンバーについて

チームのメンバーはそれぞれにとても魅力があって、特に1人のメンバーを見てすごいなと思いながら、どうやったらその人の凄さを吸収できるだろうと思っていました。
現状を適切に判断する能力と、集められた情報を結びつけてオリジナリティのある意思決定を行う能力を持ち合わせていてすごいなと思っていました。またそれを余裕を持ってできている姿が素敵だなぁと思っていました。
前々からデータを集め、そのデータから仮説を立てる訓練を行なってきたと思っていたのですが、考え続けるとだんだん余裕がなくなってしまう弱点があったので、いつまでも変わらずに考えをまとめられる力を持っているのがすごいと思っていました。

今後に向けて

このインターンで毎日決めなければいけないこと、考えなければいけないことに追われていて、そういう意味で濃密で充実感のある5日間だと感じています。充足感の裏側でうまく立ち回れていないのではないかという不安やアイデアがうまくまとまっていなかった焦りなどが合わさって、それらの状況を楽しめていたかというとそうではなかったように感じています。むしろ押しつぶされかけていた部分の方が強かったのではないかと振り返ってみて感じています。実りのある内容で十分に吸収できた部分の多いインターンだと思ってはいるのですが、それはそれとして体力と気力をとんでもなく使っていたと思っています。このインターンの密度があってこそ得られたものは確かにあり、それは過去の私がそのまま生きているだけでは得られないような経験と知識だったと思います。そういう挑戦をして困難に立ち向かっていく姿勢がしっかりとあればこれ以上ない体験になるかもしれないですが、それはすべての人ができることではないと思います。こういう困難を楽しめるように私自身が変わっていけるともっと良いのかもしれないと感じました。

補足:このインターンで新しく学んだこと

フレームワーク

用語

補足:インターン中の様子

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